偏頭痛で効果を発揮するのはお灸だった

偏頭痛は脳内の血管の拡張で周辺神経を刺激することで起こります。自律神経の観点からいうと、副交感神経の働き過ぎからくる血管が拡張するので、自律神経のバランスを正常に戻せば偏頭痛は治まります。

Moxibustion mit Moxakegel

副交感神経から交感神経に切りかわることで、神経を刺激して偏頭痛を起こしていた拡張した血管が収縮させるツボがあります。

このツボは、両足・両手の薬指の爪の下の角の小指側から1mmのところにあります。このツボをお灸でジンワリと刺激することで交感神経が活発になり、拡張していた血管が収縮して神経を刺激しなくなるので偏頭痛とても効果的です。

また、“合谷(ごうこく)”という万能ツボもあります。眼病全般、頭部としては、風邪や鼻・口・皮膚の疾患、首や肩の不調、神経過敏や精神不安・不眠・めまい・物忘れ・無気力等にも効きます。便秘や下痢等にも効果的で成長効果も高いのです。

ツボの位置は、人差し指と親指の骨が合流するところよりも少し人差し指よりのところにある骨のくぼみです。親指でその辺りを押していると、気持ち良く感じる場所です。

合谷を押すと脳に鈍い痛みの刺激が伝わり、その刺激により分泌される鎮痛物質はモルフィネと同じような効果があるので、合谷の刺激は鎮痛効果が非常に高いのです。東洋医学では、合谷に鍼で微弱電流を流し麻酔として手術のときに利用できるくらいです。そこであまり強い刺激を与えると鎮痛を通り越して麻酔効果が出てしまうので注意が必要です。

その点、お灸のジンワリと温かい熱刺激で合谷を刺激するくらいが、鎮痛効果に最適な刺激となるのです。合谷のお灸の後は偏頭痛解消だけでなく、全身が軽くなった感じがします。

 

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